生まれも育ちも東京、現在は訳あって静岡県に在住する筆者が、釣りおよび取材先で体験したことを気ままにつづっていきます。釣りあり、グルメあり、時々裏話ありと、様々な方向に脱線が予想されますことと、どこかで書いたような話も出てくるかと思いますが、そこは大目に見ていただけると幸いです。
記念すべき第一回目は、僕のルーツである東京について。東京と言えば、お隣の相模湾と並んで遊漁船のシステムが完備された釣り天国。東京で釣り?と意外に思われるかもしれませんが、スズキ、マダイ、サワラといった大物からカワハギ、シロギス、アジといった釣趣あふれる小型魚まで、ありとあらゆる対象魚をどこよりも手軽に釣ることができるのです(画像は羽田のクロダイです)。
僕の場合は、公私ともにシーバス(スズキ)フィッシングで訪れることが多いのですが、そんな釣りの話は別の機会に譲ることにして、今回は釣りのサイドメニューとして「もんじゃ焼き」(もんじゃ)を取り上げてみたいと思います。実のところ、僕もそんなに詳しいわけじゃありませんが、参考になれば幸いです。
もんじゃ焼きは、西のお好み焼きと比較されることも多い人気食。鉄板の上で焼きたてのアツアツをいただける、文字通りのテッパングルメです。ただ、自分的にはお好み焼きとはまったく別のもの。比較するより、これはこれで純粋に楽しんでほしいと思っています。
でも、そうはいってもきっかけがねえ…どこに行ってどの店に入ったらいいか、皆目見当もつかないんだよね…という方も多いことでしょう。そんな方はまず、もんじゃの本場にしてビギナーにもわかりやすい月島に行きましょう。
アクセスは超簡単! 地下鉄有楽町線、または都営大江戸線の月島駅7番出口を出ると、そこはもうもんじゃの聖地。目の前に一直線に伸びる道こそが、「月島もんじゃストリート」です。
もんじゃストリートに足を踏み入れると、左手に見えるビルの1階に「月島もんじゃ振興会」があります。
ここではもんじゃ焼きのお店を案内してくれたり、お土産が買えたりするほか、お得な飲食券も購入することができます(12時から夜8時まで)。これは月島もんじゃ振興会に加盟するお店ならどこでも使えるもので、1000円で1100円分の支払いに使えます。1枚単位で販売、何枚でも購入可能とのことですが、販売期間等、詳しいことは直接お確かめください。
月島もんじゃ振興会協同組合 http://monja.gr.jp/
もんじゃ焼きはモチ、チーズ、イカ、キムチ、豚などを基本に、お店によってもいろいろ種類があり、トッピングも自由自在。
値段は一品が800円~1200円くらい。例えば4人でそれぞれに好きなものを頼んでシェアした場合、もんじゃの予算が4000円前後。これに飲み物やトッピングを加えて6000~7000円だとすると、飲食券を人数分+1枚くらい買っておいても損はないかと。もちろん、買わなくてもいいんですが。
作り方は簡単。
まず、どんぶりから野菜などの具材のみを鉄板に移し、ヘラで細かく切りながらよく炒めます。
野菜がしんなりしてきたら、その具材でドーナツ状の土手を作り、中心に生地(スープ)を流し込みます。もうこの瞬間からソースのいい匂いが立って、いやがうえにも食欲をそそられます。
生地が煮えてぐつぐつし、とろみがついてきたら具材と混ぜ、適度な頃合いを見計らってハガシと呼ばれるヘラで直接こそぎ取り、熱々のまま口に運びます。この時、青のり等をかけるといっそう風味が良くなります。
まだゆるい状態で食べるのもいいし、周りが焦げてパリパリになったのも美味しい。どの時点で食べるかは人それぞれです。僕の場合はせっかちな性格が災いして焦げるまで待てませんが、基本は少し焦げたくらいがベターでしょうか。
量的には、ひとり一品でちょうどいいか、やや足りないくらい。トッピングの量と種類にもよりますが、いっぺんに頼まずに足りなかったら次を注文するという感じでもいいかもしれませんね。
いずれにしても、とにかく暖簾をくぐって、何がおいしいのか、どのくらい頼めばいいのかなど、わからないことはお店の人になんでも聞いちゃいましょう。江戸っ子は見かけによらずシャイなので、何も聞かなければ黙ってますが、聞けば手取り足取り教えてくれるはず。よほど忙しくなければ、お店の人に焼いてもらうこともできるそうです。
食わず嫌いの方や、いままで食べたことないけど興味があるという方は、釣りで、仕事で、東京に行かれた際にはぜひお試しを!