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【STW Project Vol.2】バスマスタークラシックへ

STW Project Vol.1:Support to Win Project 始動
「Support To Win=勝利をささえる」というスローガンを掲げ、勝つためのルアーの開発を目的とした、日本とアメリカを舞台に始まった壮大なプロジェクト。

前回はアメリカのトーナメントシーンとバスフィッシング、STWプロジェクトのテーマを紹介したが、第二回はバスマスターズクラシックを目前に控え、このプロジェクトがどの様に進められているのか。USAプロチームと本社開発スタッフのやりとりと、その舞台裏を覗いてみよう。

勝つためのルアー

STWプロジェクトで進めているプロトタイプのアイテムは、10種類以上に及んでいる。
世界最高峰のトーナメントシーンで活躍するUSAプロチームから様々な意見やフィードバックが届くなか、開発に着手したメガバス本社開発部は、「勝つ」ためのアイテム製作をスタートした。
「ハードプラグからワーム、ワイヤーベイトに至るまで、一切妥協せずに、勝つためのルアーを作ろう」本社開発スタッフがこの壮大なプロジェクトにかける情熱が感じられた。
遥かに広大なフィールド、様々なパターンが展開されるシチュエーション、トーナメンター同士のプレッシャーなど、日本とはまったく違う環境となるアメリカ。当然その状況にマッチしたタックルが必要となってくる。アメリカのトーナメントシーンで勝つためのルアーとして、まず必要とされるのは、一体どのようなルアーなのだろう。

STWプロジェクトがまず最初に開発を手がけたルアーはクランクベイトだった。バスフィッシングの代名詞とも呼べるルアーだ。開発チームはまるで原点回帰をするかのように基本に立ち返り、開発に没頭した。現在、特許出願中でもあるこのルアーは、形状こそスタンダードだが、その性能はかなりのポテンシャルを秘めている。

USAプロチームからのルアーに対する意見や要望は一切容赦がない。彼らの要望は、ターゲットレンジ、ウェイト、アクション、ボディサイズ、タックルの使用条件に至るまで、すべての要素において具体的な数値を示してくる。そして、出来上がったプロトモデルに対しては、ダメなものにはダメとはっきりと言ってくる。

STWプロジェクトのメンバーたちは、ズバズバと本音で語り合う。最初はギスギスした雰囲気もあったが、徐々に信頼関係が生まれて行った。「お互い目的が同じですから。遠慮なく言い合えてむしろ楽しんでます(笑)」と、本社開発スタッフは語ってくれた。
STW Project Vol.2:バスマスタークラシックへ

見えてくるアメリカ

今、アメリカのバストーナメントが直面している実情。タックルの性能や、情報収集のスピードはめまぐるしくアップしてきた。メディアの発展はそれを更に後押しし、出場するアングラーは皆同じようなタイプのアイテムを使い、その実力は拮抗している。

その局面を打開し、勝利するために求められるのは突破力だ。タックルコントロールの技術や、強いメンタリティーを持っている事は当たり前の世界。その上でライバルに差をつけるためには、「力のあるルアー」が必要であることを、USAプロチーム全員が感じている。

しかしメガバスは、彼らの要望をただ具現化するだけでは終わらない。「彼らの要望にプラスαの要素として、メガバスのノウハウを加えたいんです」本社開発スタッフは語る。これは、日本のバスフィッシングシーンをベースに展開してきたメガバスの挑戦でもある。

開発チームは現地へと赴き、その空気感を肌で感じながら、USAプロチームと共に膨大な試作&テストを繰り返した。時にはホテルのプールを借りて夜中までスイムテストを行うなど、昼夜を問わず開発に没頭した。そして、アメリカのバスフィッシングの現場を体感することで、どんな要素をプラスαすると良いのか、が徐々に見えてきた。

世界最高峰のトーナメントでトップ争いをするアスリートたちが満足するものを作りあげたい。「これぞメガバス!」といわれるようなエッセンスを含んだルアーを作ることが、開発チームの願いであり、プライドとなっている。

数多のルアーメーカーの中で、ここまで「勝負に勝つ」ことにこだわったアイテムを開発し、トーナメンターを下支えしているサポートチームを持つのは、メガバスだけだろう。

STW Project Vol.2:バスマスタークラシックへ

ライバルでありパートナー

全米トーナメントB.A.S.S.で活躍するアーロン・マーティンスとエドウィン・エバースは、メガバスUSAプロチームのチームメイトであり、STWプロジェクトにも参加している者同士だが、いざ試合が始まればライバルとなり、戦う相手となる。

しかし、STWプロジェクトに参加し、「勝つ」ためのタックル開発については、自分達の持っているアイデアや経験を惜しみなく出し合ってくれた。

通常トーナメンターは、自分のスタイルやタックルなど手の内を明かすことはない。それは成績を左右する事でもあり、とてもリスキーな事なのだ。そんな彼らが自らの手の内を明かし合い、情報を共有することは驚くべきことであり、メガバスと共に「勝つ」ためのルアーを作り出そうとする彼らの本気度と意識の高さを感じることが出来る。

もしくは、「たとえ情報をオープンにしたとしても自分は必ず勝つよ」という自信の現れでもあるのだろう。

STWプロジェクトでは、それぞれのメンバーが望むものをより追求し、かたちにしていく。だがミーティングを進めていくと、全員の方向性はかなり似ている事が分かった。やはりトーナメンター同士、求める方向性は同じだ。個別のニーズに合わせたタイプ違いはあるが、現在、最も完成に近いルアーは、使い手、作り手、プロジェクトのメンバー全てが納得した出来栄えとなっている。

繰り返されるテスト。時には本音でぶつかり合い、時にはジョークを交えながのやり取り。さらにそこへメガバスのノウハウを加えていく。アメリカのフィールドはもちろん、来日イベントの合間を縫って、日本国内でもテストを続けてきたルアーが、ついにトーナメントで使われる日が近づいてきている。
STW Project Vol.2:バスマスタークラシックへ

コード名「MSC01」

2月21日から開催されるバスマスタークラシックにおいて、USAプロチームが使うSTWプロジェクト・ルアー第1弾に与えられたコードネームだ。いよいよ、実践投入である。開発スタッフが全力を出し切って完成させたルアーが試される時がきた。

バスマスタークラシックに参戦する彼らが、もし勝利することになれば、このルアーは「トーナメントで勝てるルアー」として、商品化される。だがその一方で、もし勝利することが出来なければ、絶対に商品化されることはない。なぜならば、「勝つ」ためのアイテムを作る事がSTWプロジェクトの目的だからだ。

『ウィニングルアーは何ですか?』

全米が注目を集める試合を制し、表彰台に登った彼らが、当然聞かれるであろうこの質問に何と応えるのだろうか?メガバスは確信している。初めてこのルアーが世の中に知られる瞬間に、自信を持ってその質問に答えて欲しい。
総勢56人の精鋭達が参戦するバスマスターズクラシックは、2月21日にスタートし、23日にその最終日を迎える。

運命の時は、もうすぐそこまで近づいている。

ウオ!編集部

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